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髪の抜け毛対策

日経ビジネスオンライン10/19号の記事に我々男性の悩みに光明が差す記事がありました。
悩みをお持ちの方、不安を感じている方は是非一読ください。

進化する育毛薬、1年で6割、3年で8割に効果
薄毛の進行抑えるならシャンプーは2~3日に1回
荒川直樹=科学ライター
 「おれ、もしかしたらMかも」「おれはOだ。どうしよう」…。男は30代を過ぎると洗面所でそんな会話が交わされるようになる。東京医科大学皮膚科の坪井良治教授によれば、日本人男性では30代で約10%、60代で約50%、平均すると成人男性の30%が男性型脱毛症(AGA)を気にしているという。
 AGAは、主に前頭部と頭頂部の頭髪が柔らかく細くなって薄くなる。思春期以降に始まり、徐々に進行して40代で誰の目にも明らかな状態になってしまう。前頭部からMの字のように薄毛になるのがM型、つむじ周りの頭頂部が薄くなるのがO型だ。
男性ホルモンの活性化が原因
 AGAが「男性型」である理由は、男を男たらしめているホルモンが深く関与しているからである。主要な男性ホルモンであるテストステロンは、体内で「5α還元酵素」の働きによって、より活性が強いジヒドロテストステロン(DHT)に変化し、前立腺、精嚢(せいのう)などいくつかの臓器の機能に関わっている。
  「髪は2~6年かかって太く長くなり、3~4ヵ月の休止期を経て徐々に抜けていく。これが髪のサイクルだが、5α還元酵素が作り出したDHTが強く働くと、脱毛シグナルが出され早めに抜けてしまう」という。髪が育たないうちに抜けてしまうから、細い短い毛髪が多くなり、全体として薄毛が目立つようになる。そして、やがては完全に毛根が失われてしまう。これがAGAの発症メカニズムなのである。
1年の薬物治療で6割の人が改善
 AGAの改善方法として、現在では世界的な臨床試験で発毛効果の認められた医薬品による治療を皮膚科で受けるのが中心だ。
 その一つが塗り薬である「ミノキシジル」(商品名:リアップ)だ。前頭部、頭頂部以外の薄毛にも一定の効果が得られる。そのため女性を対象とした医薬品も開発されている。
 次に、飲み薬として登場したのが「フィナステリド」(商品名:プロペシア)で、、男性ホルモンに感受性のある毛に効果がある。坪井教授は「ヒゲなどが濃く、額、頭頂部が薄くなるといった、典型的なAGAの人ほど効果が期待できる」と話す。
 ミノキシジルとフィナステリドは、作用メカニズムが全く異なるので相乗効果も期待できる。アメリカでは、男性の軽症から中等度のAGA患者の治療法として、フィナステリド内服と、ミノキシジル5%外用薬の併用療法が一般的になっているという。
 では、こうした薬物治療はどれぐらい効果があるのだろうか。発毛効果はなかなか実感しにくいのは確かだ。髪は1カ月に1センチしか伸びないので、6カ月経ったときには前の自分の状態を忘れてしまうからだ。効果が出ているのにもかかわらず、それを短期間で実感しにくいことから、ミノキシジルなどの使用を途中で止めてしまう人も多いという。
 ただ、科学的に分析すれば効果は明らかだという。坪井教授は「効果は個人差はあるが、多くの人で脱毛症の進行が止まり、毛が生えてくる」と話す。例えば、プロペシアの場合は、1年続けると58%、3年続けると78%の人が、自分でも分かるぐらい脱毛が改善するという。
より効果的な新薬も登場
 そして今年、新たな医薬品が登場した。それがデュタステリド(商品名:ザガーロ)という飲み薬だ。 坪井教授は「デュタステリドはフィナステリドと比較して、強力に男性ホルモンの活性化を阻害する。実際の服用量で効果を比較した試験では、デュタステリドの効果の方が優っていたという結果も出ている」と話す。
 デュタステリドは前立腺肥大症の治療薬としても使われ、副作用の少ない医薬品だということが分かっている。しかし、男性ホルモンの活性化を抑制するため、若い人では精液の量を減少させる可能性がある。
 坪井教授は「しばらくはミノキシジルから治療を始めて、次段階でフィナステリド、さらに次の段階でデュタステリドを使うというのが一般的な流れになるだろう」と話している。

シャンプーのし過ぎ、実はダメ
 脱毛の予防には健康的な生活を送る努力も大切だ。ストレスは髪に良くない。精神的・肉体的に余裕のある生活を送ろう。そして、髪の元になるのはたんぱく質。バランスの良い食事を心がけよう。喫煙は、頭皮の血管を収縮させるのでNGだ。
 気を付けなければならないのは、実はシャンプーのし過ぎだ。育毛シャンプーの広告では頭皮の脂が脱毛の原因であるかのような表現をする場合があるが、坪井教授によれば「脂を取りすぎると毛根が小さくなり、毛も細くなりやすい」のだ。
健康な頭皮には適度な脂が必要だ。坪井教授は「運動習慣などにもよるが、2~3日に1回のシャンプーが望ましい。
そのほか、頭皮の保湿効果のあるヘアケア製品を使ったり、フケが多いときはフケ用製品を使用するなど頭皮の健康を守ることが大切だ。
  【 髪に優しい生活習慣は? 】
★食生活/髪の元になる良質のタンパク質と、鉄、銅、亜鉛、などのミネラルが不足し    ないよう心がける(ワカメ、昆布は発毛には無関係)
★決行を悪くするのでタバコは吸わない
★シャンプーは2~3日に1回くらいが適当
★睡眠をしっかり取り、精神的、肉体的にゆとりのある生活を送ること