愛犬は星になりました

昨夜出張先にオロオロしながら「犬がブチ苦しんでいる」と電話が入った。
いよいよ最後かと腹を決めた。
翌日は配達だけのところは早朝から配達し、営業も最短で済ませ、予定を大幅短縮して帰路についた。
獣医の夕方からの診察に間に合う時間に帰り着き、犬を見に行ったら、まだ大丈夫の顔で喜んでくれた。 病院に予約を入れ、それでもぐったりしている愛犬をなでたりし、力なく歩く犬を抱えて指定時間近くに車で病院に連れて行った。
病院に到着し、嫁さんに受付を頼みそのまま駐車場で車内に残った。
その間5分弱、ぐったりしていた犬が一瞬反り返ったような気がした。
その後ぐったりし、荒かった呼吸を感じなくなったのでもしやと思い獣医さんに担ぎ込んだら、すでに心肺停止しており、電気ショックや心臓マッサージを始めた。
しかし、蘇生しても苦しみながらの数日の命なら、このまま安らかに寝た方がいいねと獣医さんに告げ、獣医さんも同じ気持ちだったので、蘇生を中止した。
苦しかっただろうに、まるで日向ぼっこで寝ているような穏やかな顔に救われた気がした。
自宅に帰り、仏前に安置し、お経[仏説阿弥陀経]を丁寧にあげました。
良く言うことを聞き、人並み外れて元気だった愛犬がいなくなって悲しく、寂しく、そして楽しかった日々が思い出されます。 享年11才。